Work & PeopleNDKの仕事と人
社員インタビュー
INTERVIEW
常に考え続ける
技術者でありたい
ワクワクする未来を求めて
化学の道を選んだきっかけは、高校の授業だった。原子の周期律のように、法則性や規則性を観察・発見し、性質の予測を行うプロセスに魅力を感じたのだという。就職活動でこだわったのは、たとえ目立たなくとも、社会を支える製品に携わることだった。また、開発や設計に関わる業務に就きたいと考えていた。
「NDKとの出会いは、大学の説明会でした。通信やエレクトロニクスに必要不可欠な『水晶』という素材に好奇心を刺激されましたし、何よりも水晶デバイスに使われる技術に自らが学んだ化学の知識が活かされていることを知り、ワクワクする気持ちを持ちました。魅力的な企業はたくさんありましたが、もっとも心を動かされたのがNDKの存在でした」
入社後に驚かされたのは、思ったよりもフランクな社風であるということ。年齢や経験に関係なくアイデアを尊重され、挑戦を後押ししてくれる技術者同士がコミュニケーションを交わし、気がねなく相談できる。そんな風土に後押しされて、彼女も積極的に意見を発信し続けているのだという。
「一人ひとりの意志をしっかりと受け止めてくれる。『こうして』という一方的な指示ではなく、『どうしたいか』を聞き出してくれる。そんな環境があるからこそ、自分の考えを積極的に発信することができているのだと思います。NDKは、主体的に活躍したいと考えている人にとって、適した環境だと言えるでしょう。もともとは主張が強いタイプではなかった私が、今では進んで提案できているのですからね」
「はじまりの工程」の進化を担う
現在は、ATフォトブランクのプロセス開発業務を任されている。彼女が担当するのは、フォトリソグラフィ技術※を駆使して、水晶を定められた形状に加工するプロセスだ。すべての製品に影響を及ぼす「はじまりの工程」であり、最終的な製品の特性に影響する重大な責任を担っている。
「スマートフォンをはじめとしたエレクトロニクス製品が高性能・多機能化しているのを受けて、内部に搭載される水晶デバイスも優れたパフォーマンスが求められています。私たちが手がけるプロセスでも、厳格な品質を実現できる能力が求められるようになりました。ものづくりを進化させるための挑戦は困難なものですが、その分だけ達成するための方法を考えることにはやりがいがあります」
プロセス開発を担うエンジニアには、それぞれにものづくりを進化させるためのテーマを与えられる。彼女が取り組んでいるのは、製品を加工する際に使用する薬液のライフサイクル(連続使用回数)を延長すること。このテーマを実現することができれば、製品にかかるコストを大きく削減するとともに、確かな品質を担保できるようになるのだという。
「プロセスで用いる薬液は、ある限界点を超えて連続使用し続けると、本来期待する機能を発揮できなくなります。そのため、使用可能な限界点を見極めて、正しい処置をすることが製品品質の維持やプロセスコスト改善の観点から非常に重要となります。また、薬液の温度や対流といった詳細なプロセス条件も薬液の機能を発揮させるための非常に重要な因子です。考えるべき課題は山積していますが、常にあらゆる可能性を念頭に置き、最適な解決方法を導き出したいと考えています」
※フォトリソグラフィ技術は現代の電子部品や半導体製造において欠かせない技術の一つ。パターンを基板に転写し、精緻な加工を実現する。
ただ、ひたむきに、挑み続ける
水晶デバイスの小型化に伴い、内部の水晶チップサイズは1mmを下回っています。そっと息を吐いただけでも、どこかに吹き飛んでしまう。ピンセットでつまむだけで、破損してしまう。そんな極小かつ繊細な部品を化学反応によって創り出す。そこから生まれた水晶デバイスは、世の中のあらゆる価値を支え、人々の日常を支えていくことになる。
「NDKが手がけた製品が広く世の中を支えていることは理解していますし、『ここに使われているんだな』と嬉しくなることはあります。けれど、日々の仕事でもっとも嬉しいのは、自らのアイデアや技術で課題を解決し、ものづくりの進化に貢献できた瞬間なんです」
一度、上手くいかなかったとしても、原因を突き詰めて考え、対策を講じる。NDKが提供する世の中への価値は、一人ひとりのエンジニアが、目の前の課題を一つひとつ解決していった先にあるものだ。彼女は、今そこにある課題とひたむきに向き合い続けている。
「担当している業務のプロセスを確立し、量産展開することが直近の目標です。さまざまな工程を手がけて、俯瞰的にものづくりを見ることのできる技術者になりたいとは思っていますが、問題や課題に向き合い続けていく姿勢に変わりはありません。この先も問題や課題に直面することは数多くあるとは思いますが、『常に考え続ける技術者』であり続けたいと考えています」
応募される方へのメッセージ
就職活動中は、「自身の強みは何か」「自分を求めている企業はあるのか」などの悩みや不安を抱えることもあるかと思います。ですが、十人十色自分だけの強みや魅力は必ずあり、それを活かせる環境は必ずあります。私にとって、その場所がNDKでした。自らの強みを活かして、ワクワクするようなものづくりに携わることができています。どんな時も、自分を信じてください。応援しています!